「田村組がやらねば誰がやる」
その頃の林業界はといえば、安い外材の輸入の影響により国産材の価格が低迷するとともに、屋外での厳しい労働環境から新規就業者が増えず、担い手は高齢化するなど、大変厳しい状況にありました。一方、東三河の水源地である森林を守らなければと、下流域から多くのボランティアの方々が山に来て、間伐作業に汗を流してくれていました。しかしながら、1000キロ平方メートルに及ぶ奥三河の広大な面積の88%を占める森林の整備を担うのは、とても困難なことです。
そのため林業の機械化の必要性が問われるなか、林地での重機作業実績も豊富な土木工事会社が森林整備を手がけることにより、少しでも地域のお役に立つことができればと思い、平成16年、当社の重機オペレーターであった若手職員2名を、木こりとして育成することになりました。