「言うは易く、行なうは難し」
当時の社長や工事部長が個人で所有していた山を研修フィールドとして借り受け、市民活動を通じて知り合った林業経験者の方に講師を依頼し、手探りの中で取り組み始めました。チェーンソーの資格を取得し、立木の伐倒方法を学び、さらには木材の搬出・運搬・販売方法まで、一連の流れを経験したものの、まったく採算は合わず。また、施業地の確保と高額な林業機械がネックとなり、事業の拡大も思うように進みませんでした。そのため、地元森林組合からの下請仕事や自社の土木工事現場で発生する支障木の伐倒などで、技術の向上を図る日々でした。
そうした中、森林組合の合併により仕事が減少し、木こり養成中の社員が家庭の事情で退職するなど、当社の森林整備事業は一時、暗礁に乗り上げそうになりました。